館長高野将弘が多年にわたって蒐集した個人コレクション100点余をもとに、マリーの生誕100年を記念して1983年に開館しました。その後、収蔵品の増加に対応するため1984年から1年半をかけて増改築をおこない、現在にいたっています。
 これまで幸いにも多くの支持を得て茅野市の観光の拠点としての役割も担ってきました。さらに開館25周年にあたる2008年には新たに長野県から博物館法上の「博物館相当施設」の指定を受け、地域の社会教育施設としての活動も期待されるようになっています。
 館長高野将弘が蒐集した100点余を公開することから出発し、その後は美術館として活発で体系的な蒐集活動を続けて、現在では収蔵総数は500点余りを数えるようになりました。これらには、まず、画学生時代から晩年にいたるあらゆる年代の代表作を網羅した油彩画のコレクションを核として、美しい水彩画や、学生時代の膨大な量のデッサン帳を含む素描、希少な初期版画をはじめとする版画などの絵画作品があります。また、マリーの原画による挿絵本や、画家自身の著作集、あるいは画集といった貴重書のコレクション、さらには、公私にわたる写真や直筆の書簡、リセ時代の成績表などといった資料のコレクションなどもあり、それぞれ当館の活動の重要な支えとなっています。
 なお、当館でのこれらの展示に際しては、監視員のいない環境でゆったりと作品と向かい合って頂くという方針のもと、 壁全面をガラスケースにしてご好評を頂いています。
 当館では、マリーの世界唯一の専門美術館として、その芸術を広めることを通じて社会貢献を果たすべく活動を続けています。そこには様々な研究活動も欠かせません。
 作品研究の成果として、当館運営委員ダニエル・マルシェッソー氏(パリ市ロマン派美術館館長)の執筆により、「作品総目録」を出版しました。 1986年の第一巻に引き続き、1999年に補遺として第二巻を刊行し、両書ともローランサン研究の最も重要な基本文献として世界中で広く活用されています。
 また学芸員の研究の成果を反映した企画展示等を行っています。


 花の都パリの、その華ともうたわれたマリー・ローランサンの美術館を、遠く離れた日本のリゾート地・蓼科に設立することによって、当館が日本とフランスの文化交流のささやかな架け橋となることを祈念しております。


HOME > マリー・ローランサン美術館について

最新情報展覧会マリー・ローランサンについて|マリー・ローランサン美術館について|ご利用案内ライブラリー
オンラインショップリンク